あこうぱんのコンセプトは 街のお母さん的存在。
ただいま!お腹ペコペコだー。今日の晩御飯 なにー?
と帰ってきた家族を見て
その母親は どんな顔をすると思いますか?
そして どんな晩御飯を作ると思いますか?
そのシーンを何度も何度もイメージして
あこうぱんのパンは作られています。
基本 安心安全。なんて母親は言いませんよね。
だって そんなの当たり前だから。
だから あこうぱんでも いちいち そんなこと言いません。
それに お腹を空かせた家族に
小難しいお料理を小難しい説明を加えながら
食べさせる母親なんていないでしょう。
だから あこうぱんのパンの名前は わかりやすく
説明にも恩着せがましいような説明はしません。
お母さんって 本当にすごい。と思います。
だって自分がどんなに辛くても どんなにしんどくても
家族の為なら 苦労を顧みることなく
心から 家族のことを想い 行動します。
そこに見返りや自分の評価など求めることもなく
家族に喜んでもらいたい一心のみ。で行われる行為は
誰も傷つけることなく まさに 尊い行為だと思うのです。
あこうぱんが 全部ひらがなで あこうぱん という名前なのは
日本人なら 誰もが読むことが出来 我が街赤穂の名前をいただくことで
赤穂の人達に喜んでもらえるパンを提供していく。という意思表示でもあるのです。
あこうぱんは 我が街 赤穂の人達を家族と考え
その家族のために頑張る お母さんでありたい。と考えています。
時には とんちんかんなことをしてみたり 間違えたりもあるけれど
流行に流されたり、誰の為かもわからず作ったりせず
ただ ひたすらに 赤穂の人達の食を見据えパン作りをしていくつもりです。
それが祖父から父へ そして私に続く唯一の意思です。
パン屋さんなのでパンなら作れます。
あこうぱんには いろんな人がいろんな注文をしてくれます。
例えば。。。
自分をイメージしてパンを作ってください。と赤い服を着た大きな口を開けて笑う
自分の写真を持ってきてくれた女性がいました。
聞くと その人は自分の誕生日に自分で頼みに来てくれたのです。
そこで考えたのが 大きな鯛が大きな口を開けて笑ってるパン。
誕生日だから パンをスライスして中には
たっぷりクリームと苺やキウイ、パイナップルやみかんを入れた
バースデーケーキのようなパン。
名前は めで鯛(めでたい)。その女性は微妙な顔をされてましたが
あれから15年。いろんな人が誕生日に注文してくださいます。
他には
高校生から知ってる女の子の結婚が決まり
彼女の大好きな 「美女と野獣」をパンで作ってほしい。と頼まれ
ステンドグラスのような飾りパンを作ったこともあります。
将棋大会では 景品として 大きな将棋の駒をパンで作ったこともあります。
優勝は 王将 準優勝は飛車 3位には角 参加証は 歩ってな感じで。
市民団体のミュージカルを応援するパンなんて
1年かけて そのミュージカルの宣伝を兼ねて作ったこともあります。
突然愛する奥さんが 小麦アレルギーになってしまい
パンが食べられなくなってしまった奥さんに
なんとかパンをたべさせてあげたい。と熱く語ってくれた旦那さんの熱意に
感動して 今まで作ったこともない グルテンフリーのパン作りに挑戦し
結果 すっごくおいしいパンが出来 売れないのを覚悟でお店に出したら
あれよあれよと売れ 今では 人気商品になってしまうようなこともあります。
基本
私は 想いを持った人のためにパンを作りたい。と考えていて
想いには想いで応えるべく 今自分のできる精いっぱいをパンで表現します。
逆に 想いのない人の依頼は必ず断ります。
去年も頼んだみたいなので。と どこか他人事のような依頼や
安くしてください。という僕らの仕事を値踏みするような依頼は
お断りしています。
こんなややこしいパン屋さんですが
想いには想いでちゃんと応えますので
想いのある方はぜひ。
多いときは 200種類以上。
あこうぱんの一番忙しい時期っていつだと思います?
3月からぐんっと忙しくなり
ゴールデンウイークが最高に忙しく
そこを過ぎると 暑さでどんどん暇になります。(涙)
その忙しさに比例して
パンの種類も増えます。
私の考えは あこうぱんに来れば
家族全員分食べられるパンがある。
そんなパンを作り並べたいのです。
あそこのお店はオシャレすぎて お父さんの食べるパンがない。とか
あそこのパン屋さんは古くさくて お母さんの食べるパンがない。とか
そんな話をよく聞きます。
だからこそ
私のお店に来れば おじいちゃんの食べるパンや
孫にお土産にできるパン。
差し入れに持っていけるパンやドライブで食べられるパン。
全部 揃えたいのです。
だから
日々勉強を重ね そのことを
あこうぱんスタッフみんなにも理解してもらい
みんなで 考え 日々パンを作っています。
あまりにも調子に乗りすぎると
広い店内ですが 置き場所がなくなり
販売さんから 叱られることもたびたび(笑)
あこうぱんに来られたことがない方は
ぜひ 一度お越しください。
入口の長いトンネルを越えると
かならず ウワァ!という歓声をあげてもらえると思います。